一枚板とは、丸太をタテに切り出した板。テーブルの天板にできるのは樹齢百年以上の巨木ですが、広葉樹の巨木は市場からどんどん減少していて、やがてはほぼなくなるものと思われます。自然が育んだ森の贈りものを、長く大事に使っていただけるテーブルに仕上げて皆さまにお届けします。
木は、味のある材料です。形だけなく、木目も色味も同じものはありません。素直な木目で表情が整っているものが高価で取り引きされますが、変てこな形やきてれつな木目は自然の彫刻や絵のようです。フシ、割れ、ウロも板の個性。一枚板は自然の木の味がたっぷり味わえます。じっくり吟味して、気に入りの一枚に出会ってください。
天板の両側に幹の表面をそのまま残しているものを「耳付き」といいます。自然にはぐくまれた形です。家具として使いやすいように加工を施しますが、できるだけ削ったり切ったりせずにブラシで磨きあげることで、自然のままの形を残すようにしています。
鉋(かんな)で削った表面は、ベルトサンダーで磨き上げます。木目にそって時間をかけ、粗目・中目・仕上げ目とペーパーの番手を順に細かくしていきます。手のひらで磨き具合を確かめながら、触ったときに気持ちいいと感じられるように仕上げます。
自然の木肌、色合い、木の持つ温かみを生かすために、木の呼吸をふさがない天然オイルで仕上げています。両面ともオモテ面として仕上げているのでひっくり返して使うこともできます。